2012年1月26日木曜日

アースオーブンワークショップ


先週末、アースオーブンワークショップに参加してきました。

アースオーブンというのは、土でつくるオーブンのこと。
アースオーブン、コブオーブン、アドビオーブン、ピザオーブン・・・などこちらでは様々な名前で呼ばれています。

Chayと私はかなり前からアースオーブンに興味を持っていて、本を買ったり友人の家にあるものを見学したりしてきました。

が、なかなか重い腰はあがらず、よし、作るぞ!とならないので、実際にアースオーブンを作ることができるワークショップに参加してモチベーションを高めようという作戦です。

実際に作ってみた感想は、やり方はシンプル、ちょっと根気と人手が必要だけど、土で作れるというだけあって、原始的なところがすごくいいなと思いました。今回は10人くらいで6時間ほどで作り上げました。

これなら私たちにもできそうだね!とかなりモチベーションもUP。
あとは材料を手に入れて、作る場所さえ決めてしまえば・・・!

以下、詳しい作り方を写真付きで紹介します。興味のある方はどうぞ!



まず、これが今回アースオーブンを作る土台です。大きさは約1m四方、高さは90cmくらいです。
まずそこに、作りたいオーブンの内側の円を描きます。


そこに、ちょっと湿らせた砂(River Sand)で、オーブンの内側を形作っていきます。


こんな感じに出来上がりました。ポイントは、なるべく底から垂直に立ち上がらせること。傾斜がきついと、高さのあるものを入れることが難しくなるため。
高さは底の直径よりやや高い方がいいそうです。そしてここで砂山の高さを測っておきます。

次に、粘土(地面を掘っていって、腐葉土の層の次に出てくる粘土質の層、Sub Soil)と砂を1:2の割合で混ぜます。


粘土は固くて混ぜにくいので、石などで細かく砕きつつ、こうやって足でフミフミして混ぜ合わせます。水も加えますが、たくさん入れすぎないこと。最小限の水の量が理想だそうです。
何度がシートを返しつつ、みんなで踏んでいくと・・・だんだん混ざり合ってくるのがわかります。


最終的にはこんな感じで固まりかけてきました。
できたかどうかのチェックは、手で固く団子を作り、コンクリートの床に落としたときにペタと壊れずに落っこちること。


団子が崩れてしまうときは、粘土か水を足してさらに踏みます。


先ほどの砂山をぬらした新聞紙で覆い、その上に一層目を形作っていきます。
この新聞紙は、あとから中の砂をかき出すときに、境目をわかりやすくしてくれます。
手にとった粘土を底と側面に押し付けるように積んでいきます。手のひらいっぱい分のレンガを積んでいくように、下から上へと積みます。厚みは、指三本分くらいでしょうか。


全体がカバーできたら、こうして木の切れ端でぺんぺんとたたいて固めます。


その上にアルミホイルでカバーをして、竹串でとめます。
このアルミホイルは断熱の役割をします。


トマト缶にチキンワイヤーを巻きつけた煙突の芯を、後ろに取り付けます。


こんな風にナイフで切って、煙突を固定します。


上から見た図。新聞紙のところまでが、内側なので、実際空洞になるのはこれくらい(缶の1/3くらいかな?)です。


正面から見るとこんな感じ。

次に、2層目の粘土+砂を混ぜます。比率は同じく1:2です。


今回はそこにパワという軽石を砕いたものと、わらを粘土と同量ずつ混ぜ込んでいきます。
これらは断熱材の役割です。


必要量の水も足しつつ、みんなでひたすら踏みます。
このあたりは人手がないと結構大変な作業になりそうです。


こんな感じに混ぜ上がりました。
また同じように団子のテストもします。


アルミホイルの上から2層目を積んでいきます。
厚みは同じく指三本分くらいです。


煙突のところは、粘土がはがれやすくやや苦戦。
ちょっと高さが足りなかったので、ワイヤを伸ばして整形しています。


全体をまた木の切れ端でたたいて固めます。


そしていよいよ、オーブンのドアを切り取ります。
このオーブンのドアの高さには黄金比率があって、最初に作った砂山(オーブンの内側)の高さの63%がいいそうです。なんでも空気の流れがスムーズに行くのだとか。



外側の層が切り取られました。
内側の層は、外側の層よりやや小さめに切り取ると、そのギャップをオーブンのドアの留めに使えるのでいいそうです。
また、オーブンのドアの大きさは、自分が使いたい鍋や耐熱容器が入るようにするのも忘れずに!


その後は、ひたすら最初に形作った砂山をかき出していきます。
新聞紙の層が、粘土のところまでかき出してしまうのを防いでくれます。


できました!
暑い日などは、急激に乾燥してしまわないようにカバーをかけるといいそうです。急に乾燥するとひびわれの原因になるのだそう。
オーブンのドアは、入り口の大きさをダンボール紙などに写し、木や鉄などで作ります。


後ろからみたらこんな感じ。
この上から石灰の層を薄く重ねると、白くてスムーズな表面にもできます。
貝殻や石でいろいろなデザインを施してもいいですね!


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 今日も訪問していただき、ありがとうございました!

1 件のコメント:

  1. 今度の連休に私も友人達とアースオーブンを作ろうと思っています。
    こちらに記事にあるのと同じくらいの大きさになる予定ですが、どれくらいの時間で出来るでしょうか。

    当日の参加予定は大人8人、子ども10人位です。

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