「ちょっと、用事があります。」 (「トイレに用を足しに行きます。」の意味)
と言ったので、
「ふうん。」と返事してやえちゃんにおっぱいの続きをあげ、
その後でおむつをかえようとしていると、
戻ってきたチェイが、
「僕がおむつをかえている間にトイレに行ってくれば。」と言ったので、
「なんで私もトイレに行きたいってわかったの?」と聞くと、
「だってそう言ったじゃん。」と言うので、
「え、言ってないよ、ただ’ふーんって言っただけなのに。」と言うと、
「そのふうんの言い方で、そうだとわかった。」と言うのです。
その後思わずふたりで顔を見合わせて、
「夫婦になったねえ~!!」と言ったのでした。
「ふうん」のイントネーションで意思を伝えたのは初めてですが、
話をしていて私の頭にぱっと浮かんだことが、
次の瞬間チェイの口からでてきたりすることは、ときどきあります。
私は思ったことが口から出てくるまでに時差があるタイプなのですが、
チェイは思ったことがすぐ口をついて出てくるタイプなので、
まるでテレパシーが届いたのかなと思わせるようなタイミングだったりして、
私はよく、ひとり心の中で感心してしまいます。
* * *
妊娠中にひとりで旅をしていたときに、
今まではこんな風に自分ひとりの為に自分の時間やエネルギーをつかってきたけど、
これからは家族の為に使っていくようになるんだな、と心に刻んだことがあったのですが、
夫婦や家族になるっていうのは、自分という殻がどんどん薄くなっていくような感じだなと思います。
薄くなるだけじゃなくて、他の人のとくっついて、融合して、ところどころはどこが境目だかわからなくなって・・・。
一緒に居ることで当然、考え方や価値観を影響し合うし、妥協しなければならない部分もたくさんでてきて、自分の殻が薄まり、くっつき、姿をかえていく。
逆にひとりでいるときは、なんでも自分の判断、価値観、考え方でまわっていくので、どうしても自分という殻が強まっていく。
でもそうすると、他人の入る余地が無くなっていってしまうんだなーって、今はよくわかる。
出会いを求めている人は、普段自分がしないようなことをしてみろ、ってどこかで聞いたことがあるけど、それはきっと自分の殻を弱める為なんだなと思う。
いつもの安心できるテリトリーを飛び出して、自分らしくない(と自分が決め付けている)行動に出てみると、自分をとりまく世界がずんずん変わっていくんだろう。