2011年4月6日水曜日

トマトの保存

ひさびさに食べ物の記事が書けました。

なんだか最近は気持ちが暗くなるようなことも多くて、そうなると料理にも身が入らないことが多い。外食や簡単なもので済ませたくなる日もあるけれど、できれば気を入れて作ったものを食べていたいと思う。

そんな私のおしりをたたいてなんとか台所に立たせてくれるのは、食べてくれる人の存在と、
今が旬まっさかり、次々と完熟して迫ってくるトマトたち。


このこたちは見た目がちょっと不恰好ですが、伝統種のトマトなんです。
緑がかった濃い赤と、大きめのサイズ、濃厚な味と質感が特徴的。
知り合いからもらった3苗から育てたのですが、その一角はジャングルのよう。
株の育ちっぷりもワイルドな頼もしいトマトです。
普通のトマトがなんかちゃっちくみえてきて、来年はこの種類だけにしようかと思うほど、
食べ応えのある立派なトマトです。

人にあげると「あら伝統種のトマトね」とすでに知っている人が多く、
たいていの人は種を保存して植えるわと言ってくれます。
NZにはほんとうに庭仕事好きな人が多いです。

さて、このトマトさすがに消費しきれないので保存したいと思うのですが、
保存というと、面倒な手間がかかったり、ものすごい量の砂糖を入れたり、酢や塩に漬けたりしないといけない、と思いがちですよね。
でも、違うみたいなんです!
NZへ来て今までに何回か遭遇したのは、シンプルに素材を煮たものだけをびんに詰めて保存するというやりかた。
最初に知ったのは去年とおととしお世話になっていた、wwoofホストのスカイの家でした。
庭の木からバケツに何杯もとれる旬の果物を、ほんとに水だけで煮て保存してしまうんです。
写真もたくさん撮ってあるので、今度そのあたりのレポートも機会があったらしたいなあと思います。

が、今回はトマトです!
この方法は今年の初来客の2人の家にこの間遊びに行った時、教えてもらったものです。
ドイツ人の旦那さん、アーンストは石釜で天然酵母パンも作ってしまう元レンガ職人のおじさんですが、食に関する興味が深く、話していてとても楽しい人です。
そんな彼が見せてくれたのはトマト、パプリカ、たまねぎ、にんにくをただ茹で、水分を除いて保存したというもの。一年前のものも見せてもらって、本当だ!保存できてる!とびっくりしました。

そしてさっそくやってみたのです!
入れたのはさっきのトマトのほかに違う種類のトマトも合わせて鍋いっぱい↓


そしてどうせなら自家製にこだわりたい、ということで、かいもり産のピーマン、にんにく、ちっちゃな赤たまねぎ、そして青唐辛子(全く辛くない種類なので大きいのふたつ)も入れてみました。



全部刻んで鍋で煮詰めるだけです。


となりでは保存びんも煮沸消毒します。
たぶん大鍋で大々的にやったほうが省エネにもなるし効率がよいのでしょうが、大鍋もオーブン(※)も無いので、ちまちまとひとビンふたビンと作っています。

※これも私は最初びっくりしたんですが、NZでは保存びんの熱殺菌はオーブンでやります。
オーブンによく洗ったビンを並べ、100度くらいに熱し、熱々のビンに熱々の中身を詰めるというやり方です。こんな風に↓(以前、ワークショップに参加したときのオーブン内の様子)


だんだんと上に浮いてくる水分をすくって別の入れ物に取り除いていくと、鍋いっぱいだったトマトも半分は水分だったのね、というのがわかります。すくった水分は味噌汁やスープにぜひ。


そして熱々のこれを、熱々のびんに詰めます。口のところいっぱいまで詰めて、こぼれたのはふき取り、これまた熱々のびんのふたを水分をぬぐって強く閉めます。(この辺りはよく保存するポイントだろうと思います)
そしてすぐさかさまにして冷ましておきます。


こうする必要があるかわからないけど、なにかの本で読んだのでやっています。
それで、さめたときにまだふたが閉まるようだったら閉めます。
ふたの中央がくぼんでいれば、きちんと閉まっているということだそうです。
鍋いっぱいだったのに、結局500mlほどのびん一つに納まってしまいました。

でもこうしてだんだんと、保存びんがたまってくると、なんだかうれしい気分になります。


さて、ちゃんと保存できるのでしょうか、というのが気になるところですが、忘れていなければ半年後、一年後にレポートしたいと思います。忘れていたら思い出させて下さいませ。

南半球なもんで、いつも季節感のない記事ですいません。
夏になったらぜひやってみてくださいね!


≪おまけ≫
こんなに長い記事の後にも、おまけにつけたくなるほどかわいいうちのにわとり。


夕方5時頃になると、「ご飯は~?」といわんばかりに裏口から家に入ってくるスケちゃん。
(実際は「ココ~ッ」と独特の低い声で鳴きながらやってくるので、あ、来た!とすぐわかります。)
餌はいつも一日一回、夕方にあげることにしています。
裏庭の柵は高くしたはずなのですが・・・どこからか脱出してくるのです。


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今日も訪問していただき、ありがとうございました!

6 件のコメント:

  1. へー。試してみます−。
    あと4ヶ月くらい先だから覚えているか謎ですが。

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  2. おが氏
    完熟トマトたちに追われればきっと思い出すさ!!
    ドライトマトも試してみたいと思ってたけど・・・もう夏が終わっちゃったなー。

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  3. 保存系……!!好きなんです。パスタ、ペンネ、色々楽しめそう。簡単だし
    日本の食器洗い機に煮沸機能がついてるやつもあるよね
    高温で殺菌できればなんでもいいんだね 久々の食べ物記事嬉しかったです。そして明日、高円寺いってみます。

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  4. 食洗機で消毒かあ!いちばん簡単で手っ取り早いやりかたかもね。
    高円寺、きっと人がすごいだろうから気をつけてね!
    なんかミュージシャンが来てライブもあるみたいよ☆

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  5. ついつい半年も待ちきれずにたべたくなるのは私だけでしょうが、我慢・・つらいですね。

    でも半年後、一年後の味も知りたいしね。

    結果報告待ってます!
               mamacat

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  6. いえいえ、私も実際そんなに長く待てるのかは疑問です(笑)
    でも本当にもつのかというところはぜひ知りたいなと思ってます。

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